
心が折れる職場 (日本経済新聞出版)
見波利幸
この本について
仕事でしんどいときって、「忙しさのせいだ」と思いたくなるんですが、実際はそれだけじゃ説明がつかないモヤモヤが残ることがあります。コミュニケーションが薄くて助けを求めづらいとか、任されっぱなしで気づいたら一人で抱え込んでいたとか、そもそも自分は何のために働いているのか曖昧になっていたり。どれもよくあることなのに、職場では意外と言葉にしづらいんですよね。 この本は、そういう「心が折れるプロセス」を外から冷静に見せてくれる感じがありました。例えば、業務外の飲み会より、まず業務上で安心して話せる空気があるかどうかが決定的だったり、長時間労働そのものより「どんな心の状態で仕事に向き合っているか」のほうが影響が大きかったり、思い込みでコミュニケーションが取れているつもりになっている上司の存在だったり。自分の中で曖昧だった原因が、具体的な場面として整理されていく感覚があります。 読んでいて救われるのは、「もっと強くなれ」という話ではなく、環境や関わり方のズレをていねいに拾ってくれるところでした。目的意識が弱いとストレスが過剰に響くことも、助けを求められない状態がいちばん危ないことも、自分の経験と重ねやすいです。仕事がつらい理由を“自分の弱さ”だけに回収しがちな人ほど、少し呼吸が楽になる本だと思います。 今の職場で「何に疲れているのか言葉にできない」という人に、特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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