
疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
内田 樹
この本について
仕事で理不尽な人に振り回された日とか、帰り道に「なんで自分ばっかり耐えてるんだろう」と急にむなしくなることありませんか。僕もたまに、我慢していること自体が目的みたいになっていて、でもその割に得るものが何もない…という暗いループに入ることがあります。 内田樹さんの『疲れすぎて眠れぬ夜のために』は、そういう「出口がわからないモヤモヤ」に、いきなり解決策をくれる本ではありません。ただ、何にエネルギーが奪われているのかとか、自分がどんな前提で動いているのかに気づかせてくれるところが効くんです。たとえば、不愉快な人間関係は想像以上に破壊力があるから早めに離れた方がいいという話や、仕事の本当の面白さは「反応の速さ」にあるという視点は、翌日の行動を少し変えてくれると思います。耐えることが人生の中心になってしまう仕組みの説明も、生きづらさの正体を言語化してくれる感じがあります。 大げさな成功論ではなく、「小さくて確かな幸せを積むしかないよね」という温度感も、この本の安心できるところです。自分の限界を前提にしていいという言葉にも、変に背中を押されずに済む優しさがあります。 今の働き方にどこか違和感があって、でも何が間違っているのか説明できない人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの62%が集中しています。
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