
エンジニアを説明上手にする本 相手に応じた技術情報や知識の伝え方
開米瑞浩
翔泳社 / 2016-12-01
この本について
仕事で説明に詰まる時って、原因が自分でもよく分かっていないことが多いんですよね。相手に伝わらないのか、自分の整理が甘いのか、そもそも相手が見ている世界が違うのか……。僕も報告の場で細部に入り込みすぎて、「で、結論は?」と言われて固まったことがあります。 この本が助かったのは、説明を“気合い”でどうにかしようとする癖をやめさせてくれたところです。生情報をまず分解して、ラベルを付けて、関連を見つける。構造化って言うと難しく聞こえるけれど、実際は小さな作業の積み重ねで、3分だけ「これは何の分類に入るんだろう」と考えるだけでも頭の中が少しずつ片づいていきます。それに、説明相手が現場寄りなのかスポンサー寄りなのかで、求められる粒度が全然違うという視点も救いでした。自分が「原因の話」をしたくても、相手にとっては二次的な情報にすぎない、というズレは本当に起きがちです。 もう一つありがたいのは、“相手の価値観と関心”を切り分けて考えるところ。理解してもらえない時、相手が頑固なのではなく、そもそも気にしているポイントが違うだけなんだと腑に落ちます。ここに気づけたことで、説明そのものが少し楽になりました。 自分の説明がどこでつまずいているのか見えないまま悩んでいる人に、静かに効く本だと思います。
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