
ソフトウェア・ファースト
及川 卓也
日経BP / 2024-09-13
この本について
マネジメントに興味があっても、「自分は向いているのか」「技術から離れてしまうんじゃないか」と不安になることってありますよね。僕もそうで、キャリアの岐路に立つたびにモヤモヤしていました。技術を続けたい気持ちと、チームを育てる面白さのあいだで揺れるあの感じです。 『ソフトウェア・ファースト』は、そのモヤモヤをごまかさずに扱ってくれる珍しい本でした。たとえば、メンバーをよく知らないまま制度の話だけ議論してしまう組織の危うさを具体的に示してくれたり、エンジニアリングマネジャーが技術を捨てずに学び続ける理由を丁寧に説明してくれたりします。マネジメントは「管理職になること」じゃなくて、「組織として課題に向き合う力をつくる仕事」で、そのためにどんな視点を持てばいいかが、現場目線で語られています。 特に刺さったのは、キャリアの方向性を一度決めたら引き返せないわけではないという話と、組織が本当に大事にしている価値観は評価の理由ににじむという指摘です。日々の自分の立ち位置に悩んでいると、こうした具体的な視点に助けられます。 エンジニアとして歩む先に「マネジメント」という選択肢がよぎり始めた人には、ほどよい距離感で現実を整理してくれる一冊だと思います。
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