
デザインはストーリーテリング 「体験」を生み出すためのデザインの道具箱
エレン・ラプトン, ヤナガワ 智予, and 須永 剛司
ビー・エヌ・エヌ新社 / 2018-08
この本について
仕事でも私生活でも、「相手にどう伝えれば動いてくれるんだろう」と悩むことがけっこうあります。説明はしているつもりなのに、手ごたえが薄い。自分でも理由がはっきりわからないまま、モヤっとしたまま終わってしまうあの感じです。 この本を読んで思ったのは、伝わらない理由って“情報が足りない”からではなく、“展開がない”からなんじゃないか、ということでした。人は無意識にパターンを探し、次に何が起きるのかを追っている。だから、ただ事実を積むだけでは興味が持続しない。雌鶏の例みたいに、「なぜそれをするのか」「その先に何があるのか」という筋道があるだけで、こちらの話し方もガラッと変わるんですよね。 もう一つ、個人的に刺さったのは“共創”という考え方でした。ユーザーや相手側と一緒に物語をつくるように考えていくと、こちらの思い込みが外れていく感覚があります。デザインとは未来を予測する技術だ、という一文もあって、自分の仕事にもそのまま持ち帰れる視点でした。 「自分の企画や説明がどうも平坦に感じる」「相手と“同じ景色”を見られない気がする」という人には、静かに効いてくる本だと思います。
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