
やり抜く技術
伊東 泰司
明日香出版社 / 2016-12
この本について
気持ちはあるのに腰が上がらない日って、けっこうありますよね。やりたいことはあるのに、本気になれない。やればいいだけなのに、なぜか動けない。自分の意思が弱いのかと思いがちですが、この本を読むと「そもそも捉え方の問題かもしれない」と少し肩の力が抜けました。 特に刺さったのは、目標を必要以上に大きく見積もってしまうと、やる前から気持ちが萎えるという指摘です。たしかに、「一気に終わらせたい」「手っ取り早く済ませたい」という欲があると、逆にハードルを上げてしまって動けなくなるんですよね。やる気は待っていても降ってこない。まず小さく動いて、脳のスイッチを入れていく必要がある。このあたりの説明が、脳の海馬や扁桃体、淡蒼球、側坐核といった具体的な働きとセットで語られていて、自分の感情やモチベーションの変化にも納得感がありました。 また、評価されない時期の扱い方が現実的で良かったです。周りからの反応が薄いと一気に自信が削られますが、そのときこそ「今日できた小さなこと」を拾う習慣が効く。意識的にそういう視点を持つだけで、腐りはじめる前に踏みとどまれる感じがしました。 大きな夢を叶えるための壮大な哲学、というより「日常の一歩をどう積むか」を丁寧に扱った本です。コツコツやりたいのに気持ちが追いつかない人、進みたいのに自分のブレーキで止まってしまう人には、じんわり効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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