
僕らはそれに抵抗できない
アダム・オルター and 上原 裕美子
ダイヤモンド社 / 2019-07-10
この本について
気づくとスマホを握ったまま時間が溶けていたり、気分転換のつもりの動画やSNSが、逆に集中力を奪っていく感じ。やめたい気持ちはあるのに、気づけば続けてしまう。このあたりのモヤモヤって、理屈だけでは説明がつかないところがあって、僕もずっと扱い方に迷っていました。 この本が面白いのは、「意志が弱いからハマる」のではなく、行動を続けさせる仕組みがどう設計されているかを丁寧に見せてくれるところです。スマホがそばにあるだけで対話の質が落ちるとか、ペナルティがあると内発的な動機が弱まるとか、意外な角度から“なぜ自分はこう動いてしまうのか”を説明してくれるので、責める気持ちより理解のほうが先に立つようになります。最新ガジェットをあえて買わないという実践も、根性論ではなく「のめり込みにくい環境をつくる工夫」として腑に落ちました。 個人的には、依存行動が甘美ではなく、実はやりながら自分を削っている感覚を本人が自覚しているという指摘が強く残っています。だからこそ、単に我慢するのではなく、どう距離を取るかを学んだほうがいい。生活の中で何を優先したいのか、少し見通しが立つようになる本です。 自分のスマホ習慣にどこか違和感がある人ほど、静かに刺さると思います。
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