
「おじさん」的思考【2冊 合本版】 (角川文庫)
内田 樹
KADOKAWA
この本について
最近、誰かの言い方ひとつに妙に引っかかったり、「正しいはずなのに、なぜか納得できない」と感じることが増えていませんか。仕事でも人間関係でも、表向きの“正論”とは別のところに、自分のモヤモヤの源がある気がする。でもそれが何なのか、うまく言葉にならない。そんなときに内田樹さんの『「おじさん」的思考』を読むと、思考のほころびにそっと光が当たるような感覚があります。 この本が面白いのは、抽象論ではなく、学校、戦争、性愛、国家、知と欲望といった領域を行き来しながら、「人はなぜこう振る舞ってしまうのか」を丁寧にほどいていくところです。例えば、学校という場に潜むエロティックな力学や、知を求めるとは本来どういう欲望なのか。あるいは、国家が“敵か味方か”の単純な線引きでは動いていないこと。こういう視点をもらうと、日常でつい反射的に“正しさ”に寄りかかってしまう自分のパターンが見えてきます。そこから距離が取れるだけで、人間関係や仕事の構え方が少し変わるはずです。 特に刺さると思うのは、「人はモノそのものではなく、他者との物語や承認を欲している」という指摘です。この視点を持つと、相手の行動の裏にある欲望が読みやすくなり、自分の苛立ちや不安にも説明がつく。誰かを変えようと力むより、関係そのもののリズムを整える方がずっと現実的だと気づきます。 “正論に疲れたけど、思考停止もしたくない人”に静かに効く本です。ひとつの立場に縛られず、世界の見え方を少しずつほぐしたいときに、手元に置いておく意味があると思います。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









