
一流のリーダーになる 野村の言葉
野村克也
新星出版社 / 2017-04-04
この本について
部下にどう声をかければいいのか、いつ叱るべきで、どこまで言えば相手のためになるのか。仕事をしていると、正解が見えないまま目の前の人と向き合う時間ってありますよね。私も「これって言いすぎかな」「放っておくと逆に育たないよな」と揺れ続けてきました。 野村克也さんの言葉を読んで感じたのは、リーダーシップって結局“相手に考えさせる余白を残しつつ、愛情をもって向き合う作業”なんだということです。答えまで全部言わないこと。分かっている前提で言葉を省略しないこと。叱ると怒るを混同しないこと。こういう当たり前に見える行動を、具体的な場面でどう積み重ねるかが問われます。そして「組織はリーダーの力量以上に伸びない」という厳しい一言は、こちらも成長し続けなきゃいけない現実を静かに突きつけてきます。 もう一つ刺さったのは、相手に合わせて伝え方を変える姿勢です。人前で叱っていいタイプと、個別に言った方が響くタイプ。勝った試合でも冷静に分析させる姿勢。小さな出来事を大切に扱う感性。こういう“細部を見る力”は、野球に限らずどんな組織でも効くんだろうなと思います。 部下育成に迷っている人、リーダーとしての自分の立ち位置を見つめ直したい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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