
鈍感力 (集英社文庫)
渡辺淳一
ゴマブックス株式会社 / 2015-12-15
この本について
最近、人との関わりでちょっとした一言に落ち込んだり、仕事のミスを引きずって体がずっと緊張しているような感覚ってありませんか。頭では「気にしすぎだ」と思っても、自律神経がずっとフル稼働している感じで、休め方が分からないまま日々が過ぎていく。僕自身も、そういう“過敏モード”に入りやすいタイプなので、この本を読んだときは妙に腑に落ちるところが多かったです。 『鈍感力』というと、雑に聞こえるかもしれませんが、この本の言う鈍感さは「何も感じない人になること」ではなく、苦しい出来事があっても、そこに押しつぶされずにもう一度立ち上がれる余白を残すことに近いです。自律神経に余計な負担をかけないための考え方だったり、ちょっとした不快感をのみ込んで前に進むための“したたかさ”の話が多くて、精神論ではなく日常の感情の扱い方に寄り添ってくれます。才能の話もあって、「才能のある/ない」ではなく、引き出される環境や心の状態の方が大事だと語られているのも救いでした。 特に刺さったのは、鈍感さを身につけた人が集団の中で静かに生き延びていく、という視点です。周りより強くなる必要はなくて、へこたれない回復力を持つことが結果的に自分を支えてくれる。仕事や人間関係で疲れやすい人ほど、この考え方は実生活で効いてくると思います。 「気にしすぎて、心も体もすぐキャパオーバーになる」という人にほど刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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