
「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門
吉田典生
文響社 / 2017-11-03
この本について
仕事の合間や帰宅後のタイミングで、なんとなく落ち着かないまま次のタスクに流されていくことってありませんか。気分がざわついている理由が自分でもよく分からないまま、時間だけが過ぎていく感じ。僕もそういう日は多いのですが、この本を読んで「手を動かすだけで整うことって本当にあるんだな」と実感しました。 印象的だったのは、いきなり深いテーマに向き合う必要はなくて、まず呼吸で頭のスイッチを切り替えるという発想です。浅めに腰かけて、長めに息を吐く。たったこれだけでも、書き始める前のざわつきがゆるむんですよね。そのうえで「今私が書きたいことは…」と手を動かし続けると、最初は意味のない言葉しか出てこなくても、だんだん本音の層まで近づいていく感覚があります。中長距離走型や短距離走型のように、状況に合わせて時間を区切るやり方も、忙しい日々にはありがたい仕組みでした。 そして地味に大きかったのが、書くための環境づくりへのこだわりです。軽い力で書ける筆記具や、少し厚手のノートを選ぶだけで「書く」という行為そのものがラクになり、続けやすくなる。スキマ時間の1分でもいいし、しっかり20分向き合う日があってもいい。この柔らかさが、続けるハードルを下げてくれました。 「頭が散らかっている自覚はあるのに、どう片づければいいかわからない」という人に、じわっと効く一冊だと思います。
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