
幸せとお金の経済学
ロバート・H・フランク and 金森重樹
フォレスト出版 / 2017-11-03
この本について
お金について考えるとき、どうしても「結局どれだけ稼げるか」に意識が引っ張られますよね。収入が増えても満足感が長続きしない感じとか、周りの生活レベルに合わせようとして気づけば支出が膨らんでいる感じとか、僕自身もずっとつきまとってきた悩みです。 この本が面白いのは、そのモヤモヤを「気のせい」や「メンタルの問題」と片づけず、地位財と非地位財という枠組みで説明してくれるところです。たとえば、家や車みたいに他人との比較で価値が上下するものに引っ張られると、中間層ほど余裕を失っていく仕組みが具体的に語られます。金持ちが大きい家を建てると、庶民の家まで大きくなる──あの現象がなぜ起きるのかも、読んでいると腑に落ちます。 もう一つ刺さるのは、「幸福度が上がるお金の使い方」が、実は地位財ではなく非地位財に向かうときだという指摘です。休暇や健康、社会とのつながりといったものは派手さはないけれど、比較されずに満足感が積み上がる。自分が稼ぎや生活レベルを上げたとき、どこに振り分ければ後悔しないのかを考えるヒントになります。 周りがどうであれ、自分の基準を取り戻したい人にはしっかり刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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