
じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)
鷲田清一
講談社 / 1996-07-20
この本について
最近、「自分らしさって結局なんなんだろう」とか、「属性とか役割でしか自分を説明できない感じがつらい」と話してくれる人が多いです。実際、仕事でも生活でも、気づかないうちに“ふつう”とか“こうあるべき”みたいな線の中に体をねじ込んでしまって、でもその線がどこから来たのかまでは考えないまま過ごしていることってありますよね。僕もまさにそこでもがいてきた一人です。 鷲田清一さんの『じぶん・この不思議な存在』は、そのモヤモヤを「自分の内側を深掘りする」方向ではなく、「そもそも自分ってどうやって形づくられているのか」という視点からほぐしてくれる本でした。自分は何者かという問いが、実は“誰を自分ではないとみなすか”と背中合わせだという指摘は、ちょっと痛いけれど腑に落ちます。また、役割や属性の“寄せ集め”がそのまま自分じゃない、でもその断片を縫い合わせて物語をつくるプロセスにこそ自分が宿る、という説明は、自己理解に行き詰まっていたときの救いになりました。さらに、「自分らしさを探すより、自分が誰にとって意味のある他者になれているかを考える」という方向転換は、実生活のなかで試しやすいのがありがたいです。 自分探しに疲れた人、ふつうの基準に振り回されている気がする人にはしっくりくると思います。自分を固める本というより、余白を取り戻すための一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








