
トヨタだけが知っている早く帰れる働き方
桑原晃弥
文響社 / 2017-12-22
この本について
仕事の数が増えていくのに、成果はあまり変わらない。気づけば「なんでこんなに時間がないんだろう」とモヤモヤしてしまうこと、けっこうあると思います。僕自身、忙しさに押されて思考が荒くなる瞬間があって、「これ、本当に意味あるんだっけ」と立ち止まりたくなることがよくあります。 この本が効くのは、そんな“止まるきっかけ”をくれるところです。たとえば「自分にしかできない仕事」をつくるのではなく「みんなができる仕事」にしていく考え方。教えることで自分の仕事の曖昧さが炙り出され、結果として自分の時間も増えていくプロセスがとても現実的です。報告書を6分の1まで減らしたエピソードも、やらなくていい仕事がどれだけ職場に潜んでいるかを痛感させますし、「がんばりの方向」がズレたまま残業でなんとかしようとする危うさにも気づかされます。数字で会話し、違和感を放置しない姿勢も、明日からすぐ試せる小さな視点の転換でした。 結局のところ、トヨタ式は“魔法の時短術”ではなく、人の知恵をどう働かせるかの話なんですよね。だからこそ、「忙しいのに成果が伸びない理由が自分でもよく分からない」という人にとても刺さると思います。仕事の仕組みそのものを見直す視点がほしい時に、そっと現実的なヒントを渡してくれる一冊でした。
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