
薬屋のひとりごと 6 (ヒーロー文庫)
日向 夏 and しの とうこ
Square Enix / 2020-03-25
この本について
仕事でも私生活でも、心にちょっと余裕がなくなると、人に優しくしたい気持ちはあるのに手が出せない…そんな瞬間ありませんか。余裕があるかどうかで、同じ出来事でも反応がまるで変わってしまう自分に、あとからモヤッとする。読者の方が保存していた「余裕があるかどうか」「相手を助けられる」という言葉は、まさにそのあたりの揺れを捉えている気がします。 『薬屋のひとりごと 6』では、猫猫がいつものように巻き込まれつつも、限られた状況のなかでどう距離をとり、どう関わるかを選んでいきます。作中に出てくる「鞘当て」という小さな衝突の描写も、実は単なる事件ではなく、余裕のなさや立場の違いから生まれるすれ違いとして読めるんですよね。相手を真正面から助けることだけが正解じゃなくて、少し身を引くことが結果的に関係を保つこともある。その視点が物語のあちこちに自然と埋め込まれています。 読みながら、無理に“良い人間”でいようとして疲れていた自分がちょっと楽になりました。自分に余裕がないときは、できる範囲で関わればいいし、それでも十分に誰かを助けられることがある。そう思えるだけで、日々の小さな摩擦に対する構え方が少し変わります。 人間関係で「距離の取り方」に悩みがちな人に、そっと効いてくる巻だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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