
薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)
日向 夏、しの とうこ
Square Enix / 2018-02-24
この本について
仕事でも日常でも、相手の思惑を読むのに疲れたり、必要以上に気を回してしまったりして、自分のペースがどこにあるのか見失う時があります。周りは動いていて、自分だけ場違いなところに立っているような感覚。わかっているつもりでも、どう振る舞えばいいか迷うことってありますよね。 『薬屋のひとりごと 2』を読んでいると、猫猫がまさにその「距離感の取り方」で迷いながらも、自分なりの判断で動いていく姿が妙に胸に引っかかります。例えば、興味がない勉強は本気で覚えられないのに、必要な知識には異様に強いところ。あるいは、権力者に対しても、嫌な相手には身体が勝手に拒否反応を示すような正直さ。そのくせ、責任を感じたら腹をくくって動くあたりのリアルさが、読者が保存している箇所からも滲んでいました。こういう“感情と義務の折り合い”の描写が、この巻には特に多い気がします。 読みながら、「気を使いすぎて疲れるときは、こんなふうに自分の線引きをしていいんだな」とか、「能力より、人を見る目や距離感の精度が仕事を左右するんだよな」といった小さな気づきが積み重なっていく物語です。キャラクターの掛け合いは軽いのに、行動の理由を丁寧に追うことで、少しだけ自分の癖を見直せる余地が生まれます。 人付き合いの“微妙な空気”に振り回されがちな人に刺さる巻だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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