
スタンフォード大学 マインドフルネス教室
スティーヴン・マーフィ重松 and 坂井純子
講談社 / 2016-06-29
この本について
忙しい日ほど、気づけば「過去の後悔」と「未来の不安」のあいだを行ったり来たりして、今に全然いないことがあります。気持ちがざわつくのに、やることだけは増えていく。焦るわりに大した前進もなくて、自己嫌悪だけが積み上がる。自分でも、このパターン何回目だろうと思うことがあります。 この本が面白いのは、そんなループを力づくで断ち切ろうとはしないところです。まず「止まる」ことを生活の中に戻す。足を床につけて呼吸を感じる、弱点を書き出して“そのままで大丈夫”と言ってみる。どれも一見地味なのに、自分の内側にあるざわつきの正体が少しずつ輪郭を持ちはじめて、過剰に抱え込んでいた力が抜けていく感覚がありました。また、感謝や目的意識を大げさに語るのではなく、「そこそこでも生きていける」という現実的な視点で、恐れに縛られた行動パターンをやわらげてくれるのも救いでした。 大事なのは、変わろうと気張るのではなく、自分が何を感じているのかを丁寧に観察できるだけの余白を取り戻すことなのだと、読んでいて腑に落ちました。誰かをコントロールしようとする癖や、完璧であろうとする焦りに心当たりがある人には、静かに効いてくる本だと思います。 こんな人に刺さるはずです。力みすぎて息が詰まりがちな人。今の自分を整える“現実的な手触り”がほしい人。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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