
学びの心理学 授業をデザインする (放送大学叢書)
秋田 喜代美
左右社 / 2014-01-30
この本について
授業でも仕事でも、人と関わりながら何かを伝える場にいると、「今この瞬間、相手が何を感じているのか」がつかめなくて詰まることがありますよね。計画通りに進めたい気持ちと、現場で起きる予想外の反応とのあいだで揺れる感じ。私もよくそこで立ち止まります。 この本が面白いのは、授業の組み立て方そのものよりも、先生がその場でどんなふうに思考し、相手の意味づけをどう拾うのかを丁寧に描いているところです。即興で内容を深めたり、生徒の発言の背景を推理したり、全員の視点を行き来したり。うまくやるコツというより、「場を読み替え続ける力ってこういう過程なんだ」と具体的にイメージできるのが助かります。また、学び方を学ぶ・他者と学ぶ・行為のやり方を学ぶ・自己のあり方を学ぶというユネスコの枠組みが出てくることで、「教える」と「自分がどう在るか」が切り離せない理由が腑に落ちます。 読みながら、自分の反応や判断も相手との合わせ鏡なんだと思えるようになるので、授業に限らず、会議や面談みたいな日常のコミュニケーションにも応用しやすい一冊です。教える立場にいるけど、マニュアルでは動けないと感じている人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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