
人間とは何か (岩波文庫)
マーク・トウェイン and 中野 好夫
この本について
自分がなにか行動を選ぶたびに、「これって本心なのか、ただ安心したいだけなのか」とモヤモヤすることがあります。人にどう見られるかより、自分のなかの何かに従ってしまう感じがあって、それを説明できないまま引きずることも多いです。 『人間とは何か』は、その正体をじわっと照らしてくれる本でした。きれいごとも慰めもなくて、むしろ「人間ってそういう生き物だよ」と突き放すように見えるんですが、不思議とそこで救われる部分がありました。 たとえば、どんな行動にもまず自己満足の衝動があるという視点は、自分の選択にいちいち罪悪感を抱いてしまう人には効きます。生まれつきの気質や外的な影響で動かされているという話も、「もっと頑張れない自分」を責め続けてきた人には、一度肩の力を抜くきっかけになります。そして、どんな行為もその人の気質と環境の組み合わせでしかないという考え方は、他人への苛立ちを少しだけ減らしてくれます。 突き詰めて「自分ってなんだ」を考えてしまう人、あるいは人間のきれいな部分だけでは納得できない人に刺さる一冊です。自分の中の曖昧な衝動を、いったん受け止め直すための道具として読むのがちょうどいいと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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