
マツダがBMWを超える日 クールジャパンからプレミアムジャパン・ブランド戦略へ (講談社+α新書)
山崎明
講談社 / 201805
この本について
仕事でもプロダクトでも、「良いものを作っているはずなのに、なんとなく選ばれない」というモヤモヤ、ありませんか。性能は悪くないのに価格帯の扱いが曖昧だったり、ブランドとして何を大事にしているか言語化しきれなかったり。自分でも理由が掴めないまま違和感だけが積もっていく、あの感じです。 この本はその曖昧さに輪郭をつけてくれます。まず、欧州ブランドが長年大事にしてきた「自分たちは何者か」という問いの強さ。調査ではなく意思でブランドを形づくる姿勢が、なぜ価格帯の縦軸まで動かしてしまうのか。そしてもうひとつは、「物の良さ」だけでは届かない心の満足の話。ユーザーが求めているのは性能ではなく、所有したときに自分がどう見えるかまで含んだ価値なんだという視点が、いやでも残ります。さらに、マツダが“自分たちのらしさ”を立て直した過程を追うことで、「国や文化のイメージまで含めてブランドは設計される」という現実がよくわかります。 読みながら、自分の仕事にも置き換えずにいられませんでした。どう見せたいかではなく、相手は何を“そのブランドらしい”と思うのか。そこにズレがあると、どれだけ努力しても伝わらないんだなと痛感します。事業でもキャリアでも、「価値の見せ方」に違和感を抱えている人にしっかり刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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