
さよなら、インターネット――GDPRはネットとデータをどう変えるのか
武邑 光裕、若林 恵
ダイヤモンド社 / 2018-06
この本について
インターネットの便利さに乗っかりつつ、「自分の情報ってどこまで吸われてるんだろう」とか、「結局、プラットフォームの気分に振り回されてないか?」みたいな薄い不安を、ふとした瞬間に感じることがあります。仕事でも生活でもネットに依存しているからこそ、見なかったことにしてきた部分を直視せざるを得ない場面が増えてきました。 この本の抜粋を見ていると、多くの人が刺さっているのは、データが勝手に“自分の分身”として漂流してしまう感覚や、同質性の塊であるSNSが思考を偏らせていく構造へのモヤモヤなんだと思います。僕自身も、アルゴリズムに最適化された自分と、実際の自分がズレていく感覚にずっと違和感がありました。この本のいいところは、単に「SNSは危険」と言うのではなく、GDPRという具体的な規則を軸にして、データを個人に返す仕組みや、所有権がどう変わりつつあるのかを、現実的な視点で見せてくれるところです。ネット社会を一度1995年に戻す、という発想も、聞いてみると思った以上に腑に落ちました。 個人的には、「自分の情報をどこまで他人に委ねるのか」を考えるきっかけになる一冊だと思っています。SNSやAIの進化を横目に漂っている人より、もう少しちゃんと向き合いたい人に刺さります。
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