
日本人のための軍事学 (角川新書)
橋爪 大三郎、折木 良一
KADOKAWA / 2018-07-07
この本について
安全保障のニュースを見るたびに、「本当の現場では何が起きているんだろう」「政治家やコメンテーターの言葉だけで判断して大丈夫なのか」と、どこか落ち着かない感じが続いていました。自分ごととして考えたいのに、専門用語やイデオロギーが邪魔をして、結局モヤモヤのまま終わることが多かったんです。 この本は、その曖昧な不安に現実の視点を与えてくれました。特に印象に残ったのは、軍人ほど戦争を避けたいという当たり前だけど見落としがちな話で、政治家や世論がヒートアップしても、現場に行く人たちの慎重さはまったく別の温度で動いているという点です。また、核兵器の使用判断が軍ではなく政治トップにある構造や、日米の役割分担がどう積み上がってきたかを知ることで、「なんとなく怖い」だったものが、現実のルールとして理解できるようになりました。さらに、国会の秘密会の実態など、制度の裏側も生活者の目線でつかめます。 専門家になりたいわけじゃないけれど、議論に振り回されず、自分の頭で判断できる材料がほしい人にちょうどいい一冊だと思います。自分と同じように、ニュースに流されがちで落ち着かなくなるタイプには特に刺さるはずです。
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