
下町ロケット ヤタガラス
池井戸潤
小学館 / 2021-09-12
この本について
仕事で判断を迫られたり、組織の事情に巻き込まれたりすると、「結局なにが正しいんだろう」と胸の奥がざらつくことがあります。理念を語りたい気持ちと、現実の数字や力関係とのあいだで揺れるとき、自分の立ち位置が急にあいまいに見えてきたりもします。僕もそこでもがくタイプで、この本の抜粋を見たとき、読んだ人が同じところで立ち止まったのがよくわかりました。 『下町ロケット ヤタガラス』は、正義や使命を豪快に賛美する物語というより、迷いながら働く人間のリアルが丁寧に描かれています。「理念と金儲けは必ずしも一致しない」「使う人に寄り添うことが大切」「世の中の都合に負けそうになる」といった言葉が刺さるのは、私たちが日常で同じ問いを抱えているからだと思います。特に、目の前の業務で手一杯になりながらも、本当はもう少し遠くの目的を見たい人には、キャラクターの葛藤がそのまま自分の姿に重なるはずです。 この物語が効くのは、正しいことをしたい気持ちと、現実を前に折れそうになる瞬間が何度も出てくるからです。理念を貫くには何が必要なのか、逆にどこまで現実と折り合えるのか、登場人物たちの揺れを追うことで、自分の中の「芯」の形が少しだけ見えやすくなる。悩みながら働くのは悪いことじゃないし、迷いの中にも進むための視点があるんだと自然に気づかされます。 仕事の判断で立ち止まりやすい人に、とても静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








