
福岡市を経営する
高島 宗一郎
ダイヤモンド社 / 2018-12-05
この本について
最近、仕事でも地域でも「こうしたい思いはあるのに、動かし方がわからない」「結局、誰も納得しないから止まる」という場面が多いなと思うことがあります。自分の中に小さな違和感や理想があっても、周りの事情を考えすぎて、つい先延ばしにしてしまうあの感じです。 『福岡市を経営する』は、その停滞した空気をほんの少し動かすための“実務的な視点”が詰まった本でした。たとえば、未来を悲観しているだけでは何も変わらないからこそ、テクノロジーも民間との協力も遠慮なく使っていくという姿勢。あるいは、全員をよくするのは無理でも「全体がよくなる」選択を優先するという割り切り。さらに、批判があっても決めないことより決めることを選ぶ、というリアルな判断基準。どれも綺麗事ではなく、実際に街を動かしてきた中でしか出てこない言葉だと感じました。 特に、言い出した人が動くことで初めて説得力が生まれる、という部分は、自分の仕事にもそのまま持ち帰れる感覚でした。大きな理想より、小さな結果を積むこと。意見に埋もれるのではなく、市民=利用者が本当に知りたい形に変換して伝えること。こういう視点は、組織の中で悩みやすい人ほど刺さると思います。 自分の周りの空気を、少しでも前に進めたい人におすすめの一冊です。
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