
才能に頼らない文章術
上野郁江
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018-11-15
この本について
文章を書くたびに、「なんで伝わらないんだろう」と立ち止まることが多い人って、きっと多いと思います。僕もそうで、書きながら迷子になる瞬間がしょっちゅうあります。丁寧に書こうとすればするほど文章が長くなって、逆に伝わりにくくなるあの感じ。自分の文章力の問題だと思って落ち込んだりもしていました。 この本が効くのは、そういう“迷子になる理由”を、文章テクニックではなく「編集者の思考」から説明してくれるところです。たとえば「誰に」「何の目的で」「何を伝えるか」を決めないまま書いていると、そもそも材料が足りていないから筆が止まるという指摘。これはかなり心当たりがありました。目的が決まれば書く内容も自然と絞られる、という流れも納得感がありました。また、事実と解釈を分けるだけで読みやすさが一気に変わるとか、形容詞の使い方を工夫すると文章の印象が変わるとか、日々の執筆で「確かに」と思えるポイントが多いです。 文章術の本はいろいろありますが、これは“現場の思考法”が中心なので、書き方というより「どう考えて文章を組み立てればいいか」が掴みやすいです。自分の中で曖昧だった基準が少しずつ言語化されていく感覚があって、書く前のモヤモヤが減りました。 自分の文章に違和感があるけど、何を直せばいいのかわからない人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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