
決定版 一億総ツッコミ時代 (講談社文庫)
マキタスポーツ
講談社 / 2018-12-14
この本について
最近、人と話していても、ニュースを見ていても、「なんでそんなに刺々しいんだろ…」と思う瞬間が増えました。小さなミスにも即ツッコミが入って、気づけば自分も他人も減点し合っている。正直ちょっと疲れますよね。僕自身もつい“正しくあらねば”という感覚に引っ張られて、好きなものから遠ざかってしまうことがありました。 マキタスポーツさんの『一億総ツッコミ時代』は、その息苦しさの正体をゆっくりほぐしてくれる本でした。たとえば「自分を見つめろ」より外の世界に目を向けたほうが楽しい、という視点は、そのまま肩の力が抜けるし、“自分らしさ”という言葉に縛られていた窮屈さにも気づかせてくれます。それから、ツッコミ的な減点法じゃなく、ボケ的な加点法で世界を見ると、他人の失敗も自分の失敗も、少しだけやわらかく扱える。これは日常の些細な場面でも効きます。会議で誰かが噛んだときに空気が少し和むように、自分の余白も取り戻せる感覚があります。 個人的に強く刺さったのは、みんなが“おもしろい”の正解を求めすぎている、という指摘です。誰かの夢中に向けられた無数のツッコミに疲れたことがある人なら、この部分はけっこう深く響くと思います。 「最近、減点しながら生きてる気がする…」という人にとっては、世界の見え方を少し優しく整えてくれる一冊です。僕もその途中にいます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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