
使える脳の鍛え方
ピーター・ブラウン, ヘンリー・ローディガー, マーク・マクダニエル, and 依田卓巳
この本について
やる気はあるのに、学んだことが頭に残らなかったり、プレゼン前に「あれ、結局なにが大事だったんだっけ…?」と戸惑ったり。自分では勉強しているつもりなのに成果につながらない感覚、けっこうしぶといですよね。僕もセミナーに出て満足しただけで、数日後には内容が薄れていることがよくありました。 この本がひっそり効いてくるのは、「覚える」より先に「思い出そうとする」ことを習慣に入れてくれるところです。プレゼン資料を少しコピーしてクイズにしたり、ひと月後の自分にメールで問題を送ったり、そういう小さな仕掛けがじわじわ効いてきます。作家がまず“下手でもいいから書く”ことで声を見つけていくように、脳も負荷をかけないと動き出さないんだなと実感しました。忘れているのは知識そのものではなく、取り出す手がかりだという指摘も、日々のモヤモヤに妙に腹落ちします。 もちろん魔法みたいな方法ではないし、やってみると地味です。でも、数日おきに振り返ったり、あえて頭を使う瞬間を作ったりするだけで、「知っているつもり」が減っていくのは確かでした。自分の学びをちゃんと“使える形”にしたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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