全文完全対照版 老子コンプリート:本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文

全文完全対照版 老子コンプリート:本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文

野中 根太郎

誠文堂新光社 / 201902

累計読者数4
平均ハイライト数 7.5件/人
star総合評価 39/100
trending_up後半加速型

この本について

最近、「頑張っているはずなのに、どこか常に追われている感じが抜けない」という相談をよく聞きます。自分の選択が正しいのか不安で、つい急いで動きすぎたり、逆に欲しいものを積み上げようとして息が詰まったり。頭ではわかっていても、ブレーキとアクセルの踏み方が難しいんですよね。 老子を読むと、このモヤモヤの“根っこ”が少し見えてきます。たとえば、生に執着しすぎると自分で死地に向かってしまう、という示し方は、焦りのまま動いて状況をこじらせる現代の私たちにもそのまま当てはまります。あるいは、馬が戦争ではなく畑を耕す側に回るという話は、欲望や不足感が膨らむと世界の見え方まで変わってしまうという比喩として効きます。さらに、名誉や財産よりまず身体を、と静かに問い返してくるくだりは、何を守るべきかの優先順位を現実的に整えてくれる感覚があります。 この本は、派手な答えをくれるわけではないですが、「急がなくていい理由」や「いまの行動を少し変えるための視点」を丁寧に拾える一冊でした。今の自分の足元を整えたい人にしっくりくると思います。

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