
読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊
堀内 勉
日経BPマーケティング (発売) / 202104
この本について
最近、「読んでいるはずなのに、自分の中で何もつながらない」とか、「知識だけ増えて視界がむしろ濁っていく感じ」が続いていました。量をこなしているのに、判断の軸は細くなる一方で、気がつけばまわりの意見に流されたり、不透明な時代の空気に押し負けたり。たぶん、同じようなもやもやを抱えている人は多いと思います。 『読書大全』は、その停滞に少し風穴を開けてくれる本でした。刺さったのは、「本を読むとは他人の頭で考えること」という指摘をしたうえで、じゃあどう自分の頭に戻すのかを丁寧に示してくれるところです。自分の前提を一度持ったうえで読むことの重要性や、厳しい経験と良書が出会う瞬間がようやく血肉になるという視点は、焦ってインプットを積み増していた自分にはかなり響きました。また、エピクテトスや哲学・宗教の要点が、時代の不安定さと地続きで語られていて、「今なぜ考える必要があるのか」が実感として腑に落ちます。 まとめて言えば、混乱の中でも自分なりの灯りを持ちたい人に向いている本です。読み終わったあと、すぐに答えが手に入るわけではないけれど、ものの見方が一段深くなる感覚がありました。自分の思考の足場をしっかり作りたい時期に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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