
迷いを断つためのストア哲学
マッシモ ピリウーチ and 月沢 李歌子
早川書房 / 2019-04-15
この本について
最近、判断に迷う場面が増えたなと思うことが多いです。仕事でも人間関係でも、「これ以上は自分ではどうにもならないのに、気持ちだけがざわつく」という時間が妙に長い。頭では割り切りたいのに、感情がついてこないあの感じです。自分もそこでもがいていた時期に読んだのが、このストア哲学の本でした。 この本が面白いのは、「感情を押し殺せ」とは言わないところです。むしろ、なぜ動揺したのかを丁寧に見に行くことで、行動につなげられる形に変えていく。コントロールできるものとそうでないものを分ける、というストア派の話はよく知られていますが、本書ではそれが現実の生活にどう乗るのかが具体的なんですよね。例えば、状況を受け入れるとは諦めではなく、騙されずに向き合うための姿勢だ、といった説明がすっと入ってきました。 そして多くの人が保存していた「生とは進行中のプロジェクト」という視点。これがあると、完璧に生きる必要も、正しい答えを一発で出す必要もないんだと思えるようになります。誰かが発見した真理に従うのではなく、自分の番としてまた一歩だけ前に進めばいい。そんなふうに考えたら、肩が少しだけ軽くなりました。 日々の迷いにいちいち振り回されてしまう人、あるいは「自信はあるふりをしているけど中身が追いつかない」と感じている人にしっくり来る一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
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