
他人の足を引っぱる男たち (日本経済新聞出版)
河合薫
この本について
最近、職場で人のちょっとした失敗に過敏になったり、自分の将来が見えなくてざわざわすることが増えたな…と感じることがあります。誰かの言動に振り回されて落ち込む日もあるし、逆に相手の不調をどこかで「いい気味だ」と思ってしまう自分に嫌気がさすこともある。そんなとき、何を整えれば少しは前に進めるのかがわからなくなるんですよね。 『他人の足を引っぱる男たち』は、そういう日常の“モヤりポイント”を、心理学や組織行動の知見で丁寧にほどいてくれる本でした。たとえば「シャーデンフロイデ」の話は、嫉妬や不安の裏にある自分の未処理の感情を見せてくれるし、外的な肩書きや環境に寄りかかるほど内側の力を育てられなくなる、という指摘は耳が痛いけれど現実的です。さらに、将来の展望が見えないほどストレスが増すという調査結果は、焦りを「弱さ」ではなく「人間の反応」として扱ってくれて、気持ちが少し軽くなりました。 この本は、誰かを変えるためではなく、自分が社会や他者との関わりの中でどう立っていられるかを考える手がかりになります。しんどいときほど視野が縮むけれど、SOCの話にある「なんとかなると思える感覚」や「意味を感じられる瞬間」をどう拾い直すかは、日々の行動にも落とし込みやすかったです。職場の人間関係に疲れやすい人に、特に静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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