
わが闘争(上) (角川文庫)
アドルフ・ヒトラー, 平野 一郎, and 将積 茂
KADOKAWA / 1973-10-12
この本について
日々ニュースを見ていると、「世論って本当に人々の声なのか?」とか、「自分の判断がどこまで自分のものなのか」がぼんやりしてくることがあります。頭では気をつけているつもりでも、何かに流されている感覚が残るというか…。僕も同じで、そんなモヤモヤの正体をつかみたくて読んだのがこの本でした。 もちろん内容の多くは危険で、鵜呑みにできるようなものではありません。でも、抜粋した箇所の通り「世論は経験よりも加工によって形づくられる」という視点や、「人の考えがどう操作されていくか」という記述は、いまの時代に読むと現実と地続きに感じるところがあります。自分も知らないうちに何かの枠に入っていないか、立ち止まるきっかけにはなりました。また、読書そのものを“世界像を組み立てる作業”として捉える視点は、歴史的文脈を外しても学べる部分があります。 あくまで危険性を理解したうえで距離を取りつつ、自分の思考の輪郭を確かめたい人には向いていると思います。特に「情報の多さに疲れて、自分の立ち位置が見えにくくなっている人」には、一度冷静に読む価値があるかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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