
たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)
辻田真佐憲
この本について
情報の波に触れていると、自分がどこまで主体的に考えていて、どこから“流されているだけ”なのか、ふと不安になることがあります。強引に押しつけられる話なら気づけるけれど、日常の娯楽やニュースの中にそっと紛れ込むものは、正直うまく見分けられないまま受け入れてしまう。自分もその感覚にずっとモヤモヤしていました。 『たのしいプロパガンダ』は、その「あれ、気づかないうちに影響されてない?」という感覚に具体的な視点をくれます。たとえば戦時中の日本で、軍や政府だけでなく、民間企業や人気の歌手、娯楽産業までが積極的に“空気を読んで”動いていたという話は、現代のメディアとの距離感を考えるヒントになります。また、強制するメッセージより、楽しさに乗せて自然に浸透する仕組みこそ注意したい…という指摘は、今のエンタメの見方を一段深めてくれました。さらに、過去の事例を材料にして、自分の中で「これってどう働いているんだろう」と思考実験する姿勢の大事さも教えてくれます。決めつけではなく、構造を知って備えるスタンスが心地よい一冊でした。 特に、普段の情報との距離感に少し疲れている人や、エンタメと政治の境目を見抜く感覚を育てたい人にはじんわり刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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