
日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)
野本響子
集英社 / 2019-06-22
この本について
最近、「やめたいのにやめられない」とか、「正しい選択をしているはずなのに息苦しい」とか、そんなモヤモヤを抱えたまま日々が過ぎていくことが増えました。僕自身も、昔から「途中で投げ出さないことが美徳」みたいな空気に縛られてきたタイプなので、何かをやめる判断をするだけで妙に罪悪感が出てきます。でも、その感覚って本当に自分のものなのか、とふと思う瞬間があります。 『日本人は「やめる練習」がたりてない』を読んで、抜粋に刺さった人はきっと同じところで引っかかっているはずです。マレーシアでは「辞めぐせ」が普通で、子どもでも「自分で決めて、自分で引き受ける」経験が早くから積まれる。対して日本は、一斉に進み、一斉に揃える仕組みの中で、失敗する練習も、途中で方向転換する練習もほとんどできない。この対比が、自分の思考停止ポイントを鏡のように映してくれます。また、人によって価値観が違いすぎる環境に放り込まれると、「正しさ」にしがみつく意味のなさがよく分かって、他人の目に縛られる時間が少しずつ減っていく感覚もあります。 この本は、劇的に人生を変えてくれる類のものじゃないけれど、「あ、自分はここで固まっていたんだな」と気づくきっかけにはなるはずです。特に、自分の気持ちよりも「こうあるべき」を優先しがちな人には、静かに効いてきます。自分の判断で動く練習を、どこから始めればいいか迷っている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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