
QUITTING やめる力 最良の人生戦略 (日本経済新聞出版)
ジュリア・ケラー and 児島修
日経BP / 2023-05-19
この本について
最近、「これもう続けなくていい気がするのに、理由が説明できないまま惰性で抱えてしまう」という相談をよく聞きます。僕自身も、やめどきがわからずに長く持ちすぎてしまって、あとから「もっと早く手放していれば」と思うことが何度もありました。続けることが正しいと信じているほど、立ち止まる判断が怖いんですよね。 『QUITTING やめる力』は、その“怖さ”に真正面から説明を与えてくれる本です。単なる決断術ではなく、脳の仕組みや人間が「やめられない理由」を丁寧に解きほぐしてくれるので、感情論ではなく理解で背中を押されます。とくに、「人はやめたことを後悔するのではなく、やめるべきときにやめなかったことを後悔する」という指摘は、読んでいて胸がズシンとしました。また、忍耐が美徳だと刷り込まれてきた僕らが、それでも方向転換できるようになるまでの“脳の柔軟さ”の話も、実生活に落とし込みやすい視点でした。 この本が刺さるのは、「今のまま続ける理由を、もう自分でも説明しにくくなってきている人」だと思います。やめることを悪いこととしてではなく、次の一歩のための選択肢として捉え直すと、急に視界が開ける瞬間があります。僕にとっては、それを思い出させてくれた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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