
統計的な? 数字に騙されないための10の視点 STATISTICAL
アンソニー・ルーベン and 田畑 あや子
この本について
ニュースや広告を見ていて、「これって本当にそうなのかな」と胸の奥がざわつくことがあります。数字が出てくると一瞬で納得しそうになるけれど、どこか腑に落ちない。かといって全部を疑うのも疲れるし、ちょうどいい距離感が分からないまま流してしまう。僕もずっとその繰り返しでした。 この本が助けてくれたのは、数字に“強くなる”というより、判断の足場をもう一段増やしてくれたところです。例えば、世論調査の結果を見るときに「まだ決めていない人がどれくらいいるか」を意識するだけで、見え方がまったく変わります。あのウィスカス効果の話はまさにそれで、数字の裏に沈んでいる“語られなかった層”に目を向けるだけで、読み取り方が落ち着きます。また、「もしこれが本当だとしたら理にかなっているか」と一度立ち止まる癖も、実生活でかなり効きました。数字に振り回されずに、自分の頭で判断する準備運動みたいな感覚です。 原価計算の話も刺さりました。値札を前にすると、つい「高い=正しい理由がある」と思い込みがちですが、本書を読んでからは“そのコスト、本当に避けられないのか”と自然に問い返せるようになりました。 数字や調査に触れる機会が多いのに、自分の中でうまく扱えていない気がする人にちょうどいい一冊だと思います。
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