
危機と人類(上下合本版) (日本経済新聞出版)
ジャレド・ダイアモンド、小川敏子、川上純子
日経BP / 2019-10-25
この本について
仕事でも国のニュースでも、「なんでこんな判断になるんだろう」とか「自分たちってどこに向かってるんだろう」とモヤっとすることが増えました。個人の選択と違って、国家の変化ってどうしてこうも大きくて複雑なのか……。そんな気分のときに読んだのが『危機と人類』でした。 この本が面白いのは、国家レベルの“危機の乗り越え方”を、実際の歴史の積み重ねから淡々と追うところです。フィンランドが「絶対に譲れない価値」を軸に、労働力や教育をどう使い切ってきたのか。オーストラリアが古いアイデンティティと現実のギャップに揺れながら方向転換したのか。アメリカが孤立主義から参戦へと追い込まれた背景に何があったのか。国の判断って、急に決まるんじゃなくて、長い圧力が限界に達した瞬間に表面化するんだなと腑に落ちました。 読んでいて、自分の仕事やキャリアの迷いにも少し重なるところがありました。何を守り、どこを変えるかは“選択的”でいいし、最初の試みがうまくいかなくてもやり直せる。そんな現実的な視点を歴史から拾える本です。 「大きな変化にどう向き合えばいいのか考えたい人」に静かに刺さると思います。
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