
MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論 (角川新書)
島倉 原
KADOKAWA / 2019-12-07
この本について
お金や財政の話って、家計簿の延長みたいに語られることが多くて、「結局どこまでが本当なんだろう…」とモヤモヤすることが多いですよね。赤字がダメと言われたり、国債が増えたら破綻すると言われたり。でも、実際の仕組みはどう動いているのか、腑に落ちる形で説明してくれる本って意外と少ないなと思っています。 この本は、そのモヤモヤに対して、感情論ではなく構造をちゃんと見せてくれるところがありがたかったです。たとえば、「政府が支出する前に税金という財源が必要」というよくあるイメージが、家計や企業との単純な類推にすぎないこと。支出と税収の順序が逆転する視点を持つだけで、これまで当たり前だと思っていた議論の前提がガラッと変わります。また、「財政赤字=悪」という思い込みも、民間の貯蓄との関係性を踏まえると、むしろ赤字が自然であるという説明の方が現実と合うんだなと感じました。さらに、完全雇用や物価の安定をどう達成するかという点でも、支出と増税の使い分けの基準が明確で、抽象論ではなく具体的な運用のイメージが持てるのが良かったところです。 経済に苦手意識があっても、日々のニュースの背景を自分の頭で整理したい人にはちょうどいいと思います。特に「財政って本当はどう動いてるのか、一度ちゃんと理解しておきたい」と感じている人には刺さるはずです。
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