
MMT 現代貨幣理論とは何か (講談社選書メチエ)
井上智洋
講談社 / 2019-12-12
この本について
お金や財政の話って、ニュースを見るたびに「本当はどうなってるんだろう…」と軽くモヤっとしませんか。国の借金がどうとか、緊縮が必要だとか、聞き慣れたフレーズは多いのに、自分の頭で整理しようとすると途端に霧がかかる感じがあると思います。僕もそのタイプで、漠然と不安だけが積み上がっていました。 この本が助かったのは、「政府はまず支出し、あとから人々が納税する」という視点をはっきり提示してくれたところです。主流の考え方とは順番が逆で、それを踏まえると、財政が“家計の延長”ではない理由が腑に落ちてきます。また、貨幣そのものを「約束事であり記録にすぎない」ととらえ直すことで、国の借金が即・破綻につながるわけではない理由も理解しやすくなります。さらに、デフレが続くと企業も人も臆病になり、政府までケチになるという“心理の連鎖”の説明が、ニュースではわからない現実感を与えてくれます。 MMTの主張を絶対視する本ではなく、著者自身が疑問点にも触れているので、読者としても構えすぎずに読めます。財政の話に答えを求めるというより、「いまの前提は本当に正しいのか」を一緒に検証する感覚に近いです。 経済の議論に踏み込みたいけれど、専門用語だけで殴られるのはしんどい、そんな人にとても刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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