
どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み (祥伝社新書)
中野剛志
この本について
「財源って結局どこから出てるの?」と聞かれたとき、自分でも説明しきれずにもやっとすることが多いんですが、同じように感じている人は多いはずです。国の借金が増えるとインフレになるとか、税収が足りないから支出できないとか、聞き慣れた話ほど実は曖昧なまま放置してきたのかもしれません。 この本がありがたかったのは、そこで立ち止まったときに、思考の順番をまるごとひっくり返してくれたところです。たとえば「政府支出が先で、税収は後」という説明は、一度腹に落ちると、これまで当たり前に聞こえていた議論の前提がどれだけ揺らいだものだったのか気づかされます。さらに、デフレ局面では企業も家計も貨幣を壊し続けてしまう構造があるという話は、ニュースの数字を見るときの視点を変えてくれました。「貨幣は需要が生む」という考え方も、経済の動きが少し立体的に見えるようになります。 読み終わったあと、「財政をどう判断するか」を国債の額ではなく、自分の日常の実感と結びつけて考えられるようになる感覚があります。大げさな希望ではなく、足元のモヤモヤを整理したい人に向いています。とくに、経済ニュースを見るたびに不安だけが増えていくタイプの人には刺さると思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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