
参議院 (光文社新書)
倉山 満
この本について
政治のニュースを見ていて、「結局、参議院って何をしているんだろう」とか、「衆議院とどう違うのか、説明しろと言われると詰まるな…」みたいなモヤモヤ、けっこうあると思います。僕も同じで、制度としての“役割”と、歴史の中でどう扱われてきたかがごちゃ混ぜになっていました。 この本は、参議院を持ち上げるでもなく、批判するでもなく、「どうして今の形になったのか」を淡々とたどってくれます。たとえば、フランスの一院制が暴走につながった話や、日本が“枢密院まで含めると三院制みたいだった時期”を経験していること。こういう具体的な歴史を知ると、参議院の「邪魔にもなりうるし、必要にもなりうる」という曖昧さが、現実の政治構造の中でどう作用するのかが急に立体的になります。選挙で選ばれた決定を覆せないけど「正すことはできる」という微妙な力加減も、ただの抽象論ではなく、実際に総理が追い詰められた場面とセットで描かれているので、腑に落ちやすいです。 読みながら、今の政治へのイライラが消えるわけではないけれど、「なんとなく不透明」と感じていた部分が少しずつ言葉にできるようになる感覚がありました。制度の裏側を知ったうえでニュースを見たい人にはちょうどいいと思います。
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