
新医療経済学---医療の費用と効果を考える
井伊 雅子, 五十嵐 中, and 中村 良太
日本評論社 / 2019-10
この本について
医療の話題って、専門用語が多いし制度の裏側も見えにくくて、「なんとなく不安だけど、どこから考えればいいのか分からない」という状態になりがちですよね。健診を受けたほうがいいのか、医療費はなぜ増えるのか、医師がどう判断しているのか……日常で触れる疑問ほど、実は答えがあいまいだったりします。 この本は、そういうモヤモヤに対して大上段の理想論ではなく、「医療には不確実性がある」「費用と効果をセットで見ないと判断を誤る」といった現実的な視点を丁寧に示してくれます。検診で“何人の中から1人を見つけるのか”という考え方や、健康アウトカムを基準に医療を評価すること、患者の行動やヘルスリテラシーまで含めて制度がどう動いているのか。読んでいくうちに、自分が医療をどう受け取り、どう関わっているのかが少しずつ整理されていきます。 個人的には、「医療制度の目的は国民全体の健康であって、目の前の一例だけで語れない」という視点がいちばん効きました。自分の受診行動だけでなく、制度や社会の仕組みの中で医療を考え直すきっかけになります。 医療に関する判断でいつも迷いがちだったり、「なんとなく不安のまま健診や治療を選んでしまう」という人に刺さる本です。読み終わるころには、医療を“消費する側”としての自分の立ち位置が少しだけクリアになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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