
新説 坂本龍馬(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
町田明広
集英社 / 2019-10-12
この本について
歴史を読んでいると、どこまでが事実で、どこからが“物語”なのか分からなくなる瞬間があります。特に坂本龍馬まわりは、知れば知るほど「本当はどう動いていたんだっけ?」と迷宮に入りがちで、通説をそのまま信じていいのかモヤモヤが残るんですよね。僕も長くその違和感を抱えていました。 この本は、そのモヤモヤに正面から手を突っ込んでくる感じがあります。史料に立ち返ることで、これまでの龍馬像の“盛られた部分”と“見落とされてきた部分”がどちらも露わになっていく。たとえば、亀山社中が後世の整理によって生まれた概念に近いことや、ユニオン号調達の実態、さらには薩長同盟そのものの一次史料が存在しないことなど、教科書的イメージから一度距離を置かれる感覚があります。一方で、薩土融和での動きのように、過小評価されがちな役割が丁寧に浮かび上がってくる。龍馬の価値が上がるというより、「こういう立ち位置の人物だったのか」と輪郭が整っていく感じです。 司馬史観に慣れすぎていた視点をいったん外し、“物語としての英雄”と“実際の歴史の流れ”のあいだにある溝を確認したい人には特にしっくりくると思います。歴史の読み方をもう一段深くしたい時、教科書では見えてこなかった人物像を組み直したい時に、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの61%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





