
地面師たち ファイナル・ベッツ (集英社文芸単行本)
新庄耕
集英社 / 2024-07-26
この本について
日々仕事をしていると、気づかないうちに「不安ばかり増えて、頭の余白がなくなる」みたいな感覚がありませんか。自分もそうで、動きたくても思考が渋滞して、結局なにも進まないまま終わる日があります。 『地面師たち ファイナル・ベッツ』を読んで面白いと思ったのは、派手な詐欺劇の裏に、人間の心の揺れや弱さがむき出しになっていたことです。たとえば、当局に追われているはずなのに妙な落ち着きをまとったハリソン山中の「不安はリソースを消耗するだけ」という言葉は、極端な状況だからこそ逆にリアルでした。逃げ場のない逆境にいても、彼らはどこかで工夫しようと頭を動かしている。その姿勢が、自分の停滞感を少しほぐしてくれました。 もうひとつ、印象に残ったのが「AかBかではなく、AでもありBでもある」という感覚です。登場人物たちは正しさと狂気、自由と孤独みたいなものを同時に抱えています。どちらかに線を引こうとしない語り方が、自分の悩みの扱い方にも通じるところがあって、白黒つけようとして疲れていた心に少し余裕が戻りました。 刺激が強い場面も多いし、読んで気が楽になるタイプの本ではありません。ただ、迷いながらでも前に進みたい人間の「揺れ」をそのまま見せてくれる物語でもあります。曖昧さを抱えたまま働いている人には、意外な角度から効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







