
無敗の男 中村喜四郎 全告白 (文春e-book)
常井 健一
文藝春秋 / 2019-12-16
この本について
仕事でも日常でも、「これを続ける意味って何だろう」とか、「頑張っているのに伝わっている気がしない」とか、そんなモヤモヤにぶつかることが多いと思います。中村喜四郎の話を読んでいると、その迷いが少し整理されるというか、“続け方の質”みたいなものを改めて考えさせられました。 彼がやっていることは派手な戦略でも特別な才能でもなく、地域回りと活動報告を徹底するだけ。なのに、人はそこに「本気さ」を感じる。オートバイでの遊説だって、強さの演出というより、弱音を吐かずに最後までやり切るという姿勢が伝わるから意味を持つ。こういう“見せ方”ではなく“続け方”の話は、仕事で成果が見えにくい時期ほど沁みます。 個人的に一番刺さったのは、実績を自分から言わないという徹底ぶりでした。言えば楽になる場面はいくらでもあるのに、それを口にした瞬間に自分の軸が崩れるとわかっている。やっていることは地味だけど、だからこそ「空気」で伝わるものがある、と信じて積み重ねている。その感覚に救われました。 派手なノウハウより、“自分をどう整えて、どう続けるか”に関心のある人には刺さると思います。自分の仕事の姿勢をもう一度見直したい時にちょうどいい本でした。
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