
どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)
pha
この本について
日常が嫌なわけじゃないのに、気づくと「あーもうだめだやってられん」がじわじわ溜まって、どこかへ逃げたくなることがあります。遠くへ行けば何かが変わる気がして、でも行ってみると意外と何も変わらなかったりして、その繰り返しに少し疲れてしまう。そんなときに思い出すのが、この本です。 『どこでもいいからどこかへ行きたい』は、劇的な変化や壮大な冒険の話ではなく、「日常からほんの少し距離を置くと、人はなぜか呼吸がしやすくなる」という、ごく小さな感覚についての本です。著者のphaさんは、18きっぷで適当に降りてごはんを食べたり、ビジネスホテルで普段通りに過ごしたりするだけで、頭の中が勝手に整理されていく感覚を丁寧に書いています。環境を変えることで、自分が惰性で続けていた行動や、逆にどうしても手放せない小さなこだわりが見えてくる、あの独特のリセット感に心当たりがある人は多いはずです。 「人生を劇的に変える何か」は結局どこにもなくて、でも世界の見え方は少しなら変えられる。その“少し”をどう扱えばいいのか、この本は無理なく示してくれます。遠くに行きたいけど大きな決断をする気力はない、ただ今の場所に居続けるのもしんどい。そんな“とりあえずどこかへ行きたい人”に静かに届く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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