
教養(インテリ)悪口本
堀元 見
講談社 / 1997-05-20
この本について
仕事でも日常でも、モヤっとする場面ってありますよね。説明が形骸化していたり、意味のないルールに振り回されたり、誰かの言葉だけが一人歩きしていたり。自分の中で違和感はあるのに、うまく言語化できずに飲み込んでしまうこと、僕もよくあります。 そんな時に『教養(インテリ)悪口本』を読むと、世界の見え方がちょっと変わります。たとえば「名前をつけると分かった気になる」みたいな現象を知ると、流行ワードに安心しすぎる自分に気づけたり、「シロイヌナズナは役に立たないから研究が進んだ」なんて話に触れると、普段の判断基準がいかに“利権”や“役立ち度”に縛られているかが見えたりします。制度を軽やかにバカにした「車輪の特許」エピソードなんかは、真面目に考えすぎていた視点をふっと緩めてくれました。 読んでいて思うのは、この本は悪口を教える本というより、「物事の裏にある構造を面白がる感覚」を取り戻してくれる本だということです。行政のやり取りが「訓練された無能力」に見えてしまう瞬間や、過度なルール遵守で身動きが取れなくなる状況など、日常の“言いにくかった違和感”に名前がつくと、自分の中のモヤモヤが整っていく感じがしました。 肩に力を入れずに、でも知的好奇心は満たしたい人にちょうどいい一冊です。特に、違和感を抱えたまま仕事をしている人にはかなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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