
知的再武装 60のヒント (文春新書)
池上 彰 and 佐藤 優
文藝春秋 / 2020-03-19
この本について
仕事でも日常でも、判断に迷う場面って増えましたよね。情報は多いのに、自分の頭で考えている感じが薄れていくというか。「とりあえず誰かが答えを教えてくれるだろう」と思い始めた瞬間に、主体性がスッと後ろに下がってしまう感覚、僕もよくあります。 この本が面白いのは、派手な処方箋をくれるわけではなく、「考える体力をどう取り戻すか」を地に足のついたやり方で示してくれるところです。例えば、自分の理解力を測るために十時間だけ本気で勉強してみるとか、相手が何を求めているのかを想像しながら四十秒で話す練習をするとか、こういう小さな行動が自分の思考を整えてくれる実感があります。また、SNS的な“体言止めの雰囲気”に流されないために、文体を丁寧に読む視点を持つ話も、日常でそのまま使える感覚でした。 人間関係でも、相手に多めに与えるところから対等が始まるという指摘は、妙にリアルで、仕事での距離感に悩んでいる人には刺さると思います。大げさな教養論ではなく、毎日の判断や姿勢をちょっとずつ修正するための道具が詰まっている本です。 自分の思考が最近うまく回らないと感じている人に、とくに向いています。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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