
世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術
水野 学 and 山口 周
この本について
仕事で「正解っぽいもの」ばかり求めてしまって、自分の判断軸がどんどん細くなっていく感じってありませんか。役に立つ提案はできているはずなのに、どこか物足りない。会議で求められる説明はできても、本当に自分がいいと思える形にたどり着けない。僕自身、そのモヤモヤをずっと抱えていて、この本を読んだときにようやく少し輪郭がつかめました。 刺さったのは、まず「正解が過剰になり、問題(アジェンダ)が希少になっている」という指摘です。役に立つ答えを量産するより、そもそも“どんな世界をつくりたいのか”という意志を持つことの方が難しく、でも今こそ必要なんだと腑に落ちました。また、水野さんが語る「意味があるという価値」をどうつくるかの実例が多くて、ワインラベルや相鉄のプロジェクトなど、具体的な場面で判断が揺れるときの基準が少し見えてきます。そして、AIが急速に進んでも「世界観を決める前段の思考はまだ人間に残っている」という話も、焦りよりも静かな勇気をくれました。 「正しい理由は言えないけど、これはいい」と言える強さを持ちたい人や、企画・デザインの前で立ち止まりがちな人には、とても丁寧に効いてくる本だと思います。
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