
全員を戦力にする人財育成術――離職を防ぎ、成長をうながす「仕組み」を作る
有本 均
この本について
現場で人を育てたいのに、忙しさに押されて「任せてる=放置」みたいな状態になってしまうこと、けっこうあると思います。教えたつもりでも定着していなかったり、評価が曖昧でお互いモヤっとしたまま時間だけが過ぎていったり。自分もずっと同じところでつまずいていました。 この本がありがたかったのは、「気合い」でも「センス」でもなく、育成を仕組みとして回す視点が具体的に書かれているところです。例えば、教えたことを現場で必ず要求する、上司が研修内容を把握して後追いする、半年に一度は評価面談で良かった点も微妙だった点も言葉にする。どれも特別なテクニックではないのに、実際には抜け落ちがちな部分ばかりで、読んでいて耳が痛いのに納得しかありませんでした。 さらに、キャリアステップを明示する話や、中堅層の基準を曖昧にしない話も、日々の現場に効いてきます。「長く働きたいと思える状態」をつくるには、未来の見え方を整えることが本気で大事なんだとあらためて実感しました。教育と評価がセットで回る環境は、結局は離職にも効いてくる、という視点にも救われます。 店長やマネージャーの育成に悩んでいる人、あるいは「人に強い組織」をつくりたいけど何から整えればいいかわからない人には、かなり刺さると思います。特別な才能ではなく、みんなで共有できる方法に落とし込む。その地に足のついた感じが、この本の良さでした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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